避妊のご相談

避妊の大切さについて

妊娠・出産・子育ては女性にとって、大切なライフワークのひとつです。そうなれば必然的に、避妊についての大切さも理解しておかなければいけません。将来は社会に出てこんな仕事をしてみたい、〇〇歳までにこんな夢を叶えたいなど、自分らしく生きるためのプランを立てることは素晴らしいことではないでしょうか。

今現在、あなたが赤ちゃんを授かり、産み、育てられるタイミングではないと感じていたら、あなたとパートナーの将来にとって、避妊はとても重要なことになります。あなたがあなたの人生を素晴らしいモノにするため、避妊についてもしっかりと学んでおきましょう。

学生のあなた

「夢を叶えるために、毎日勉強しなきゃ!」

「彼氏と励まし合っているから頑張れる」

勉強や部活に励み、恋愛もしながら青春を満喫したい!という方はたくさんいると思います。青春時代を過ごすあなたの身体には様々な変化が訪れます。避妊について理解を深めておくことが大事です。

働くあなた

「今は仕事に充実感を覚える」

「結婚や出産も憧れだけど、今はキャリアアップが優先」

社会に出て自立したあなたは、パートナーだけの意見にとらわれず、女性であるあなた自身が主体となって出来る避妊法をお勧めします。自分のライフスタイルにあった避妊法によって、仕事も恋愛も、どちらも充実させて下さい。

子育てに励むあなた

「1人目が産まれたばかりで毎日バタバタ…」

「慣れない子育てが大変!2人目はまだ考えられない…」

子育てが始まると自分のことは二の次。そんな女性も多いのではないでしょうか。赤ちゃんの幸せは、ママの健康的な毎日があってこそ。家族にとっては非常に大切なことなので、パートナーと考えを深めていきましょう。

パートナーのあなた

「コンドームをしておけば問題ない??」

「他に効果の高い避妊法ってあるの??」

性感染症の予防にも効果的なコンドーム。避妊方法としては、一番身近な方法ですが、最も効果が高いという訳ではありません。避妊について2人で知識を深め、パートナーの身体にあったより良い方法を選択してあげて下さい。

いろいろな避妊方法

日本ではコンドームの使用による避妊が一般的ですが、「男性が主導で行える避妊法」、また「女性の意志で行える避妊法」があります。使用法やその特徴も色々あります。あなたの身体やライフスタイルに合わせて、安全で身体に負担のかからない避妊法を見つけましょう。

数ある避妊方法の中でも、特に経口避妊薬(ピル)を用いることで女性主導でコンドームよりも効果の高い避妊をすることも可能です。まずは避妊の基本知識を身につけて、望まない妊娠を避けるようにしましょう。

※「妊娠率」は100人の女性が1年間その避妊を続けていた場合に妊娠する数
 左は理想的な使用を続けた場合、右は一般的な使用を続けた場合を示す。

コンドーム

男性器に被せることで、避妊だけでなく性感染症の予防にもなります。(※ただし、予防できない性感染症もあるので注意) 男性の協力が必要なため、女性が自ら行うことが出来ません。破損・装着ミスに気を付けながら、挿入前に正しく装着することが大切です。

※妊娠率 2%・15%

経口避妊薬(ピル)

コンドームよりも高い避妊効果があります。女性が自ら行えるというメリットがあり、月経周期をコントロールしている女性ホルモンを服用することで避妊します。毎日一定の時間帯に服薬し、医師の指導のもと正しい使用を行うことで高確率な避妊ができます。飲み忘れにはくれぐれも注意しましょう。

※妊娠率 0.3%・8%

子宮内避妊器具(IUD)

産婦人科で子宮内に着床を防ぐ装置を取り付けます。女性自ら選択でき、数年間は装着しっぱなしのため、ピルのように毎日服用する手間がないのが大きなメリットです。1度装着すると、ピルと同等の効果を数年持続させることが可能です。特に出産経験のある人に向いています。(黄体ホルモンを持続的に放出するものをIUSと言います)

※妊娠率 0.1~0.6%・0.1~0.8%

ペッサリー

子宮の入り口に精子が入らないよう取り付けるゴム製の蓋のような装置です。性交渉の度に自分で取り付けます。

※妊娠率 6%・16%

基礎体温法、オギノ式

基礎体温を毎日測ることで排卵日を予測し、妊娠確率を下げる避妊方法です。オギノ式では、前後の月経日のみから排卵日を推定します。

※妊娠率 1~9%・25%

殺精子剤

精子を殺す錠剤などを膣の中に入れることで避妊します。性交渉直前に入れる必要があり、1時間以内に射精が行われる必要があるなど、時間管理が必要となります。

※妊娠率 18%・29%

避妊手術

男性と女性、それぞれに避妊手術があります。ただし、一度手術を受けると元に戻すことが難しい、もしくは不可能なため、手術前に十分な考慮が必要です。

※妊娠率 男性の場合0.5%・0.5% / 女性の場合0.10%・0.15%

ピルと緊急避妊薬について

望まない妊娠を避けるために、当院ではピルの服用をお勧めしています。また、ピルを使用することで妊娠確率を下げるだけでなく、生理周期を正常化させる、月経前症候群(PMS)の症状を軽減させる、ニキビを抑えるといった効果もあります。さらに当院では性行為後の避妊薬「モーニングアフターピル」の処方も行っています。

避妊に関するQ&A

自分にあった避妊方法ってどうやって見つけるの?

各避妊法には必ずメリット・デメリットが存在します。まずはあなた自身、あなたのパートナーの現状(年齢やライフスタイル)を良く理解し、2人の将来を見据えたうえで適した方法を選択する必要があります。 こちらをご参考下さい。

お医者さんに相談した方がいい??

お医者さんに相談するのが安全だと思います。避妊は各方法によって成功率が様々です。あなたに一番適した方法を見つけられるように、不安なことは全て専門家に相談し、安心した状態で避妊を選べるようにしましょう。

女性自らが出来る避妊方法を知りたい。

女性が自ら選択してできる方法としては、ピル(OC:低用量経口避妊薬)や子宮内避妊具(IUD)、子宮内避妊システム(IUS)などがあります。体質やライフスタイルに合わせて、あなたに一番あった方法を選択することが重要です。まずはご相談下さい。

tel:022-222-5251