ピルのご相談

お悩み別のご相談

避妊をしたい

毎日服用することで効果があります。女性が自分の意思で避妊できるため安心して使用出来ます。ピル自体にはメリット・デメリットがありますので、しっかりと知識を付けた上で活用下さい。

大切な日に重なる生理日をずらしたい

大切な日(旅行や結婚式など)に備え、事前にピルを服用することで生理の日を調整出来ます。一般的には生理開始日を1~2週間程度、遅らせることが出来ます。(早める方法もあります)

PMS(月経前症候群)に悩んでいる

月経(生理)前に起こる特有の症状(イライラ・乳房の張りや痛みなど)を改善することが出来ます。

生理不順・生理痛に困っている

妊娠を望まない方は、継続して正しくピルを飲むことにより、生理周期も安定し、ホルモンバランスを整える働きがあります。

また、生理痛で辛い思いを経験している方にも効果的です。ピルを継続に飲むことにより、痛みを緩和することが出来ます。出血量も減少する方が多いです。

大人ニキビをキレイにしたい

成人してからあごや頬などに出来やすくなる大人ニキビ。市販のお薬で改善しなかったニキビも、正しくピルを服用することで治すことが出来ます。

低用量ピル(OC)について

ピルとは、Oral Contraceptives(経口避妊薬)のことで、「OC」「低用量ピル」「低用量経口避妊薬」と呼ばれることもあります。日本では普及率があまり高くありませんが、世界ではピルを用いて避妊をしている女性は非常に多く、その歴史も1960年からと50年以上続く信頼性のある方法であると言えます。ピルには排卵をコントロールするための女性ホルモンが入っています。正しく飲めば高い確率で避妊できるものの、毎日飲む必要があるというデメリットもあります。まずはピルのことを正しく理解し、必要と希望に合わせて取り入れるようにしていきましょう。

ピルの作用について

ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモン(どちらもいわゆる女性ホルモン)が含まれており、これを服用することで脳から卵巣へ女性ホルモンを分泌させる司令が出なくなり、卵胞が発育しないため排卵が起きなくなります。これが主な作用ですが、それ以外にも、精子が子宮の中に入りにくくする、受精した卵子(受精卵)が着床しにくくする、といった効果もあります。

ピルは、避妊だけでなく様々な効果があります。

  • 生理周期が正常化する。
  • 生理痛が緩和される。
  • 生理による経血の量が減る。
  • ニキビが改善する。
  • 子宮内膜症が改善する。
  • 貧血が改善する。
  • 子宮外妊娠の確率が減る。
  • 各種病気の可能性が減る。
    (機能性卵巣嚢胞、良性卵巣腫瘍、卵巣がん、子宮がん、良性乳房疾患、骨粗しょう症、大腸がん、関節リウマチなど)

ピルの副作用について

ピルを服用することによるデメリットもあります。

正しく理解し、デメリットを最小限に抑えたりリスクを避けたりするようにしましょう。

 

✔ 医師による処方が必要である

✔ 毎日服薬する必要がある

✔ 服薬初期にマイナートラブル(主な副作用)がある
主なマイナートラブル:吐き気・不正出血・胸がはる・頭痛・下腹部痛など


*血栓症について
OCを服用している女性ではまれに血栓症が起こることがあります。
血栓症とは血管内に血のかたまり(血栓)がつまる病気で医療機関での早急な対応が必要です。
血栓症には静脈血栓症と、動脈血栓症があります。
静脈血栓症としては足の静脈に血栓がつまる深部静脈血栓症と、その血栓が移動して肺の静脈につまる肺血栓塞栓症があります。飛行機内であまり足を動かせないことと関係して発症する、いわゆるエコノミー症候群・ロングフライト症候群として知られています。
動脈血栓症には心筋梗塞や脳梗塞などがあります。

以下のような症状が現れた時は、血栓症が生じている可能性があります。
すぐに服用を中止して医療機関を受診しましょう。


手足:突然の足の痛み・腫れ・手足の脱力・麻痺
胸 :突然の息切れ、押しつぶされるような痛み
頭 :激しい頭痛
口 :舌のもつれ・しゃべりにくい
目 :突然の視力障害(見えにくいところがある・視野が狭くなる)


*OCとがんとの関係
OCを飲んでいる女性が乳がんになる可能性は、飲んだことのない女性に比べてやや高くなる(10万人あたり34人といわれる発症の割合が42人に増加)との報告がありましたが、最近の報告では、乳がんの発症率はOC服用の有無で差がないものともいわれています。
また、子宮がんは大きく分けて子宮体がん(子宮内部にできるがん)と子宮頸がん(子宮の入口にできるがん)があります。WHO(世界保健機構)は、OC服用は子宮体がんになる可能性を減少させるが、子宮頸がんとの関連性は明らかではないと報告しています。
がんは近年増加傾向にあり、ことに乳がんが増加しています。乳がんや子宮頸がんは検診により早期発見が可能です。OCの服用に関わらず定期的に検診を受けましょう。

緊急避妊薬(モーニングアフターピル)について

避妊しなかった方や、避妊に失敗し妊娠確率を下げたい方には「モーニングアフターピル」という選択肢があります。性交渉後72時間以内に緊急避妊薬を服用することで、80%の確率で避妊をすることができます。絶対に避妊できるというわけではなく、72時間という時間制限もありますので、やはり妊娠を避けたい場合は、しっかりと避妊の準備をして性交渉に臨むようにしましょう。

※予防を目的として服薬することは出来ません。ご注意下さい。

モーニングアフターピル以外の緊急避妊法

ピルを使用する方法以外にも、性交渉後に妊娠確率を下げる方法はあります。それは、子宮内避妊器具でIUDと呼ばれることもあります(ホルモン付きのものはIUSと呼ばれます)。これらは性交渉から5日以内に子宮内に挿入することで妊娠する可能性を減らすことができ、ご希望の場合はその後もずっと装着しておくことでおよそ5年間は避妊し続けることができます。

生理延長について

月経日を調整したい

月経日をコントロールしたいという方は、移動ができます。

大切な日に生理が重なってしまい、大変な思いをしたことがある女性は多いはずです。そのような状況に備えて、ピルを服用することで1~2週間程度の期間で生理(月経)を遅らすことが可能です。(早める方法もあります)

tel:022-222-5251